まさかだろ?

もしかして、多くの人って、いつもこんな死にそうな心境で生きてるの?酒を飲んで現実逃避したいとか、セラピーに癒されたいとか、そういうことなのか?毎日、会社に行くのが嫌だとか、週末だけが楽しくて月曜日がつらいとか、そういうことなのか?救われたいから宗教に入るとか、自分を好きになる本が売れるとか、スピリチュアルカウンセラーやら風水師やら占い師やらに頼るとか、そういうことなのか?
みんな、こんなに死にそうなのか。
そうか。
死には二種類ある。拒絶した死と、受容した死だ。結果は同じ。そして多くの人は、死に対して拒絶しかないと思っているみたいだ。子供のころ、あらゆるものが許せなかった。それはきっと大人から強要されたからだ。だけど大人になれば自由になり、強要されることは減っていく。どんどん自由になっていくと、どんどん許せるようになっていく。そのうち老いや死も許せるようになって死ぬだろう。許容した死だ。そこを目指しても、拒絶した死に囚われている。いつか自由になるだろう。何よりも許せない自分が許せるようになるんだろう。今は、ダメなようだが。