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今月のスティールボールランリンゴォ・ロードアゲインの「男の世界」
リンゴォの過去話。過去話を入れると、キャラの厚みが簡単につく便利な手法だ。それにしても、むちゃくちゃ熱い展開でステキ。なんか、最近、デッサン絵を延々見続けるような感覚に陥る。とくにリンゴォとジャイロのドアップ。眼のところとか、口の動きとか。これ、少年誌だと血液がダメだとか、ページ数が多すぎるとか、文句が付くんですよね。ウルトラジャンプになって正解かもしれん。週刊で読みたい感じもありますが。大ゴマ連発で言ったら、今月はテニスの王子様クラスに大ゴマ連発ですが、密度が違う。え?ああ、比べるほうが無礼ですね。失礼。
「相手を殺す覚悟」を「壁」と表現し、それを超えると「男の世界」がある、というところまでは理解できる。しかしリンゴォの言っている、男の世界ってのは「理解しあった上での殺し合い(決闘)」のことなんだろうか。昔は一致していたが今はしないって「価値」は、どの方向から見ればわかるんだろう。勢いで押し切られてしまいたいが、味わいつくしたいという衝動もある。うまいものを口に含んだときの感覚だ。租借して飲み込んで次を掻き込みたい衝動。アンビヴァレントな感覚。