不安を煽ることで安心する人々

町を歩いていると街頭演説者が声をあげている。「年間の自殺者は毎年3万人を越えている」「増え続けるニートと呼ばれる非労働者層」「キレやすい子供」「少子化」「年金問題」考え付く限りの不安を煽る言葉を並べ立てて、将来の心配をし、自分の政党が主権を握れば問題は解決できますとばかりに演説している。信じる人間がいるのだろうか?もちろん信じたいやつの自由だ。宗教のように。演説している本人は信じているのだろうか。
「8時だよ、全員集合」のDVDを見た。懐かしい面々。まだコメディアンだったイカリヤチョウスケ。母親役をやっているイカリヤが声をあげる。「キレやすい子供」「少子化」「ああ、将来はどうなっちゃうのかしら」このコントは何年前のものだろうか。20年ぐらい前か。当時の子供が親になって同じセリフで将来を嘆いている。きっと何年も、ずっと同じことを言っているのだ。50年前も100年前も。自分達が大人を不安にさせる子供だったことを忘れているのかもしれない。
不思議なことだが不安を煽ることで安心する人々は大量にいる。もし、本当に不安であるのならば「対策しなさい」です。当たり前ですが。不安だ不安だと言うだけで安心する人が多い。まあその程度の不安なんでしょう。隣の人が言っているから、僕も僕も!って言っているだけかもしれないし。信じる人間がいるのだろうか?もちろん信じたいやつの自由だ。血液型占いのように。