信じると信じないを同時に

血液型占いが好きな人がいる、血液型占いを信じていない人がいる。血液型占いを信じていない人は「あんなの嘘に決まってるじゃん」といって、信じている人をたたく。そんな姿をわりと見かける。占いだけじゃない。たとえば新聞やニュースなどのマスメディアに対して、マスゴミというスラングを使い、インターネットのほうが正しい、と信じている人がいる。逆にマスメディアを正しいと信じている人もいる。
なぜそんなにメディアを信じているのか。なぜそんなに血液型占いを信じているのか。なぜ自分は正しいと信じているのか。
信じるとはなんだろう。
僕は信じるということを疑っている。同時に、信じるということを信じている。量子コンピュータみたいに、逆のことが同時に存在して当然なのだ。本を読みながら音楽が聴けるのを当然だと思うように。HBの鉛筆をベキッとへし折るように。当然だと信じている。なぜ、どっちかしか持てないと信じていたのだろう。