恥知らずのパープルヘイズ

ジョジョ小説化シリーズ第一弾、上遠野浩平! もともとブギーポップシリーズでジョジョ好きがにじみ出ていた人だし、安定の上遠野作品ならハズレないだろうと購入。ちょっとだけ読もう、と思ったらサクサク読めてしまった。さすがラノベ作家。結局1日で読了。このスピードで読めてしまうと、ハードカバーなのが残念なぐらいだ。いきなり文庫でもよかったのでは。
ジョルノがパッショーネを乗っ取り、ギャングスターとして君臨して半年後の世界。フーゴのキャラクターを掘り下げ、麻薬流通の謎、ファンにはうれしい「アイテム」や「キャラクター」の再登場。違和感なくまとまってるし。やっぱりうまいよなぁ。この人。西尾維新舞城王太郎ジョジョ好きだと文章ににじみ出ているので、楽しみだ。
たまーに、同人誌をいうものを見ることがあるのだが、明らかに流行りだけを追っている作品というものがある。その作品をやりこんだ感覚が、その同人誌からは感じられないものだ。たしかにその同人作家は売れていて、絵にファンがついていたりもするので、売れることは売れるようだ。
だが、気に入らない。
同人誌というものが、その作品への愛から作られているのか。それともただ流行っているから上辺だけを撫でて作られたものなのか。それはわかるもんだ。