「カワシマ!フクシマ!」と距離感について

サッカーの話。「カワシマ!フクシマ!」とベルギーのサポーターが川島選手に野次を飛ばした。「ベルギーふざけんな!」という日本人のコメントが寄せられた。
…というネタを見ていて。
なんか、ヘンだ。
それは、距離感だ。
「主語が大きい」というネタでも書いたけど、距離感がおかしい。
「男ってこうだよね」とか「女ってこうじゃん」と同じ感じで「ベルギーふざけるな」ってなった。コレに対して同じベルギー人が「あいつはベルギーの恥だ」とコメントしているのも見かけた。内部から見れば、そう見える。そういう恥の一人がたしかにいる、というように見える。しかし外部から見ればベルギーが一まとめに見えている。
企業でもそうだ。対応が悪かったのがただ一人だったとしても、企業が悪いといわれる。
「ベルギー」がおかしいのか? 野次を飛ばした「ソイツ」がおかしいのか? それとも「野次を飛ばしたときだけソイツ」がおかしかったのか? たまたま酔ぱらっていたとか、怒り心頭だったとして、あとから「なんで俺はあんなことを言ったのだろう」と思ったりするのだろうか? 人は、どこを、そして何を一つとして見ているのだろう?
それは距離感だ。