フィギュアと仏像の違いってなんだろう?

仏教を学んだ仏師が仏像を彫るのだろうか? それともプロの彫刻家がいて、仏教徒がその人に頼むんだろうか? 後者のほうが、完成度は高い気がするが、完成度なんて求めているんだろうか?
信仰を持っていない人間が作り出したものでも、多くの人の心を動かすものを作る。それがアーティストだ。作る人間がどんなに思いをこめても、完成品を見た人の心が動かなければエゴだ、という考えもある。仏像を彫っているときは、そいつの修行になるかもしれないが、完成した仏像をあがめるのは他人なのだ。
たとえば奈良の大仏なんて超巨大で、あれを作ったとき、誰もが仏教徒だっただろうか? それとも土木建築家が仕事だからと請け負っただろうか? 今、寺の掃除をしているのは仏教徒だろうか? それとも清掃業者だろうか?
作る課程と、作られた結果を、わけて考えてみた。どちらが正しい? それを重要視するのは誰だろう?