漫画で鍛える、分断と保留の能力

たとえば、映画を見るとする。2時間ある。しかし、この2時間を多くの人は、ぶっ通しで見られるらしい。僕は疲れてしまってダメだ。動画を見る能力が失われてしまった。今年の目標は映画を見るにしているので、だんだん慣れてきたが、見始めた当初は、2時間映画を3回に分けて視聴した。
そのことを話すと、他人から「逆に混乱しないの?」と言われた。つまり通しで見ていないとわけがわからなくなったり、あれってどうなってたっけ?コイツ誰だっけ?ってなったりするそうだ。
うーん。あんまりならない気がする。少なくとも僕は。逆に、映画館はなんで2時間ノンストップなのか、よくわからない。トイレに行きたくならないのか、アレ。いっつも途中で行きたくなって、さっさと展開進めよ犯人あいつだよ!みたいなことを思っているんだが。
もしかして、子どもの頃から週刊誌を見ていたせいで、この分断と保留の能力が鍛えられていたのではないか? 漫画(週刊誌)を見慣れている人は、この保留の能力が高くなるのではないか。週刊誌ってよく考えるとすげぇむちゃくちゃなデザインで、何人もの作家が、物語の途中から始まり途中で終わるようなものを、載せて一冊にまとめている。そんな本、他にない。
そんなわけで、わりと分断して、保留して、続きをやる、というのが、苦にならない。まあ、物語によるんだろうけども。ワンピースなんて、10年前の伏線、今回収かよ!ってのがわりとある。