家庭の人数

一人暮らしをしており、わりと自炊する。たんなる趣味である。個人的に、時間がなければ外食に切り替える。そちらのほうが、コストが安いのは当然だ。その分、自由時間が増える。
昔、家族というものがあり、主婦という立場の人間がいた。そいつはたいてい女性で、家族の料理を作ることが多い。いわゆる母親の味、なんてのはこの味らしい。
家庭料理というものが減価償却できる状態は、最低限構成人数が必要になるだろう。家庭を町に拡大しても同じだ。料理人に専念できる人間を作るためには、最低限これだけの人数が必要、というものがあるはず。
そうやって、形成された集団が、最低限維持できる人数が「家庭」であったと考えられる。昔のほうが、家庭は大きかっただろう。弱い生き物が集団を形成して助け合うのは当然である。核家族化が進み、さらに個人化が進んでいくことで、家族は小さくても維持できるようになってきた。
僕は自炊できるほうが偉い、とは思わない。できないよりは、できたほうが便利だろう、とは思う。そういうスキルでしかない。自炊せず外食にしたほうが時間的コストは明らかに良い。
自炊するぐらいの余裕と、外食するぐらいの余裕を持ちたいものだ。