話法「面白いのは」

学者先生と話しているとわりと出てくる話法がある。彼らは「面白いのは、xxx」と言って、現象の説明を始めることがある。そんな会話のスタートをとる人を何度か見てきた。
不思議だ。なぜ自分で会話のハードルをあげるんだろう?
だって、お笑い芸人が「今から面白い話するよ」って言って、普段のネタをやるかぁ? 「すっげーおいしい店に連れて行ってやるよ!」って言って、連れて行かれた店が、ちょっと小汚いがまあまあうまい店、とかもそうだ。
スタートのハードルを上げてしまうために、ゴール地点の感想が「うん、まあまあだね」ってなる。自分で発見したならたぶん「へぇ、わりとうまいな」ってなるんだけろうけど。
「面白いのは」って会話のスタートのさせ方、そうとう秀逸なオチを持ってこないと、まず負ける。「へぇ。まあまあだね」ってなる。もしかして「そんなに興味をひけるほどのことでもないネタだ」と、言い出した本人も気づいているから、ブーストかけて「面白いのは」ってスタートをするのだろうか。