現実の平行世界について

平行世界は、魔法とかSFで使われる世界観のことがほとんどだ。平行世界とは同一の次元の中で、多重的に存在しているもので「もしこれがこうだったらなぁ」などという妄想のことがほとんどだ。しかし現実に平行世界を体感することができる。
それは人間の中だ。
たとえば、僕という人間がいる。僕を観察する多くの人がいる。親からみた僕。兄弟から見た僕。友人から見た僕。上司から見た僕。部下から見た僕。それぞれ、僕という対象物を見ているが、印象は違うものだろう。
ムカつくヤツがいたとして、そいつに恋人がいるとする。僕から見てそいつはムカつくわけだが、そいつの恋人から見たら、そいつはきっと好ましいヤツなのだろう。どうみても同一のものとは思えないが、事実同一のものなのだ。同様にすばらしい音楽、美しい絵画、楽しい趣味、面白い文章、すべてが一人一人の中に存在し、一人一人感性が違う。
これが平行世界である。同一のものを見ている。しかし認識が違う。