楽しいことのほうが無理をする

楽しいことがある。思わずやってしまう。消しゴムのように身体が削れていく。疲れているのに。次から次へと進めてしまう。なんて楽しいんだろう。
平日の夜、押入れを掃除していたら、からくりサーカスが出てきた。
思わずぺらぺらと読んでしまった。
神の仕掛けた罠である。
普段、寝るべき時間を過ぎてまで読んでしまった。何度も読んでいる漫画だというのにだ。
たとえば、友人との飲み会とか。平日の仕事が疲れているのに、休日に遊ぶ予定を入れてしまうとか。スポーツなんかもあるだろう。テレビゲームでもある。
集中していて、自分の身体が破損していくのを「まだ大丈夫」「まだやれる」「もっと楽しめる」そんなふうに、自分を騙してしまう。これが仕事だったら、わりとちゃんと休憩するんじゃないかな。
遊び過ぎないようにブレーキをかける。からくりサーカスの続きが読みたいが、本を閉じて。続きはまた明日。