オンリーワンとオリジナリティ

以前、友人との話を思い出した。僕が漫画が好きだという話をしていたら、その友人が僕に質問をした。
陰陽師って漫画、好きなんだよねー。ああいう漫画って、ほかにない?」
陰陽師。たしかに読んだことはある。
しかしそれに似た漫画は思いつかなかった。ぬらりひょんの孫にも、陰陽師は出てくるけど、意味が違うだろう。それなら京極堂シリーズのほうがまだ近いように感じる(漫画じゃないけど)。
他が思いつかない。それはオリジナリティだ。それだけをオリジナリティと言うわけじゃあないと思うけど、たしかにそう感じた。
話がちょっと変わって。
ずいぶん昔、僕が初めて「弟切草」をやったときの話。僕はそのゲームがとても面白いと思った。他にもそういうゲームがないのか、と探した。しかし当時、ノベルゲーというものは、まったく存在していなかった(後に大量に出てくるのだが)。他がない。似たものもない。
すべてのオリジナルなんてのはこの世になく、すべてはどこからか持ってきたものの組み合わせだ、と誰かが言う。でもその組み合わせが、いままでにないもの。新しいもの。それがオリジナリティだろう。「あれみたいなヤツ」と言われて、「あれ」しかない場合だ。
そんなオリジナリティ、そんなオンリーワンを考えている。