クッキー01（ジンジャースパイス）

去年のクリスマス前から、ジンジャーブレッドとかジンジャークッキーというものを探していて、なかなかよいものが見つからないので、自分で作ることにした。そして自分で作って「なぜよいものが存在しないのか」というのがわかった。
とりあえず今回作ったクッキーは、スパイスクッキーだ。ジンジャーとシナモンをわりと多めに入れて、ナッツにシリアルにレーズンと、さまざまなものを突っ込んでみた。バランスが壊れない程度に入れている。
オーブンに入れている最中、台所は良い匂いに包まれていた。ジンジャーの焼ける匂いだ。これだけ入れれば、食べたときにジンジャーの食感がちょっと残っちゃうかなー、などと思いながら、クッキーが完成した。
翌日、冷えてから食べてみると…
ジンジャーはほんのりとしか存在しなかった。
あれだけジンジャーを入れ、焼いている最中も匂いがしていたのに、食べてみるといないのだ。焼いている最中に匂いが飛んでしまったのだろうか、と考え、思い出した。カレーを作るとき、スパイスは熱に弱いため、長時間煮込まない。日本や欧風カレーのように、煮込むカレーの場合は、スパイスを油と小麦粉で炒め、寝かせたものを使う。
そうか、世の中にジンジャークッキーを見ないわけだ。スパイスが飛んでしまうからな。もっとうまく作る方法を考えるとしよう。