H&Mとしまむらとユニクロの差

銀座で長蛇の列を形成したH&Mに行って見た。以前から話題になっていたので気になってはいたのだが、入る機会がなかった。たまたま行ったら空いていたので、入ってみた。ぐるっと一周した感想は、正直に言うとショボイ。値段なり、というべきか。いや、ちょっと違うな…。なにがヘンなのか、ちょっと考えて、今度は僕ら御用達の服屋、しまむらへと足を運んだ。しまむらをアカヌケた感じにすると、H&Mっぽい。逆に考えると、H&Mをダサくするとしまむらってことだ。
この両者には共通点がある。H&Mしまむらと、ユニクロの違いは、視点の方向性にある。H&Mしまむらは自分の高さより上を見ている。この値段のわりにプリントがされている、この値段なのにスパンコールがついているなど、1000円にしちゃあ安い、1000円にしてはこれだけのことをやっている、という意識だ。これは低コストにありがちなパターンだ。
しかしユニクロの場合、自分の高さを見ている。1000円だから、これだけのものができる。2000円だからこれだけのもの。ユニクロが作るものは、値段なりの物だ。ユニクロでそれなりの値段のものだったら、やっぱり中身もそれなりのものになっている。
金がないけどオシャレをしてたい人、背伸びしたい人は、H&Mを好むだろう。金がなくて、値段なりのものを着てたい人はユニクロを好むだろう。金がある連中はもっと良いものを着るのだろう。
自分がどの位置にいるのか、自分がどちらを向いているのかが、服の方向性として現れている。
H&Mの印象をもうちょっと書くと「キャバ嬢に憧れる女の子、ホストに憧れる男の子」に好かれそうな服。ホンモノのキャバ嬢やら、ホストだったらもっといい服着てるでしょうから、その子たちに憧れる子供たちの服、って印象。背伸びが悪いとは思わない。