姉の日なのでお姉ちゃんに甘えます

「お姉ちゃぁあああーん!仕事が終わらないんだよぉおっ! 客の言ってる日本語は『にておは』さえちゃんと書かれてないし、それを問い合わせると逆ギレしだすし、仕様変更とか終盤になって突然言い出すし、なんとかしてよぉおぉおっ!」
「やめちゃえば?」
「え?」
「ん? だって嫌なんでしょ?」
「え、あ…でも、そうすると、ご飯が食べられないし…」
「いいじゃん。二人で実家帰れば。たぶんお金余ってるよ、あの人たち」
「でも、ニートなんて…働きたくても働けない人がいるわけで…」
「あんた働きたいの? なんのために働いてるの? 遊ぶためよ。遊ぶ金欲しさに働くの。生きることそのものが目的じゃあないわ。わかったら行きなさい。あたしのために。だいたいあんた、そんなに仕事嫌いじゃないでしょ」