エコの指針「自動販売機を使わないようにしたい」ってなに

ある仕事で、小中学校に対して行われたエコロジーの意識調査を読んでいる。そこでへんな文章があった。まあ小中学生の文章なんてヘンな文章はいっぱいあるのだが、それが何個か出てきたので気になったのだ。
自動販売機を使わないようにしたい」
これは「エコだと思う行動」とか「これからこうやってエコ活動に従事したい」という指針の話に出てきたものである。自動販売機を使うな、と学校では教えているのか?
僕は、現代行われているエコ活動の大半は、エコ商売というものだと考えている。エコのことを考えて行動しているわけではない。エコバッグを作るほうが明らかに地球環境に負担をかける。ものを作るとか、仕事をするということは、エコの逆である。新商品を買うこと、新製品を開発すること、すべてエコの逆だ。まあ、なので、エコ商売について文句はない。そういう商売が流行っているというだけだ。流行色の服を買いたいのと同じレベルで、オシャレにやっていればいい。
話がそれたので戻す。
地域のエコ活動の中に「自動販売機を使わないようにする」という指針が出ていて驚いた。「それ、誰が儲かるんだ?」というのが最初に思ったことだった。商売にならないエコ活動なんてやる意味はない。
調べてみると、対して使われていない自動販売機が全国に散らばっており、いわば野ざらしの冷蔵庫が電力を消費している。それを減らせば消費電力が減るのではないか、というのが、自動販売機廃止側の意見のようだ。
うーん。なんつーか。遠い。そもそも行動の方向性が、不便に向かっている。「自動販売機減らしてコンビニ増やせばエコだよねぇー。雇用も生まれるしー、キャハハハ」みたいなエコな人が実際に居そうで怖い。
しかし、地域で「便利なものを迫害してなくす」エコ活動があるとはなぁ。コンビニ業者が儲かるからか? 自分が正しい、と信じているのかなぁ。

参考文:
もはや100円でも売れない……自販機不況に活路はあるか?
http://marketing-brain.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/100-30f0.html
マーケッタは、こういう地域活動をちゃんと見ているのだろうか。(別に自販機なんて減っても、僕には影響が小さいのでかまわないが)