皺のできやすい顔、できづらい顔

剃り残しているアゴ髭を指で抜いているときに、ふと気づいた。顎の下のほうだと、髭を抜いても痛くない。しかし正面から見て顎の部分までの髭は、痛くて抜くことなんてできない。なぜだろう?
皮膚を観察してみると、髭が抜ける部分というのは、皮膚が柔らかく、伸びる感じがする。からくりサーカスに出てくるフェイスレスほどではないにしても、ぐにゅーっと伸びて、柔らかい。痛みも小さい。しかし他の部分、毛を抜くとイタイ部分というのは、皮膚がしっかりしていて、筋肉や真皮にくっついているように感じる。つまんでも伸びず、分厚いのだ。小さくつまもうとすると、痛い。
これは、真皮と皮膚がどれほど融合しているかによるのではないだろうか? そして皺になる皮膚とは、このように柔らかな部分、僕で言うと、顎の下の部分ではないだろうか? 自分の頬を引っ張ってみるといい。筋肉や真皮とくっついていて、分厚く、つまみづらい皮膚は、たるみづらい。逆に小さくつまんでも痛みがなく、柔らかで伸びるタイプの皮膚はたるみやすい。
…という予想を立てた。多くの皮膚を触る職業の人は、どう思う? 僕はあまり他人の皮膚を触る職業ではないので、予想でしかない。