「在る」の定義

ときどき「それがあるのか、ないのか」という話を目にする。たとえば男女の友情とか。ネタとしてはありがちな話題だ。それには結論がなく、不毛さを楽しむのも人間らしいので、それ自体は「楽しいなら、いいんじゃない?」と思うわけだが。遠くから眺め、概念化してみると、それは「『友情』を定義しなさい」という答えになる。そしてスケール(縮尺)をかえ、どんどん拡大化していくと、今度は「友情の有無は個人による」という答えになる。
このように答えは、どの地点から見ているのか、によって変わる。
影響があるものを「在る」と定義してしまうと、神も精神も血液型占いも、在ることになる。
信じるか信じないかは個人の信仰の問題だ。だから、血液型占いや星占いを見て、それを信じている人がいたら、そういう視点から見ているのだな、と考える。それが悪いことだとは思わないし、本人に良い影響があるといい。僕にはあまりない、というだけだ。