ブルーのライトで自殺防止

中央線の荻窪で眼を覚ますと、ホームが青白いライトで照らされていた。
なんだろうと思って、家に帰ってから調べてみると、どうやら自殺防止の実験らしい。効果があるといいな、と思う。自殺者に対してカワイソーという意識よりも、僕の使う電車がとまるのが嫌だ、という意識である。正直、僕はそんなに優しくない。
しかし圧倒的に減らす方法は、ホームに柵を作り、踏み切りをなくし、線路をカバーで覆えば良い。誰だって考え付く。問題は、それをやる予算はない、コストがかかりすぎる、ということだ。
どうしたら防げるのか。そのためのコストはどれぐらいなのか。コストオーバーなら、手段は「見捨てる」になる。それを意外に思う人がいるかもしれない。人命優先じゃないのか、と考えるかもしれない。しかしそれは勘違いだ。
支出はできるだけ小さく、効果はできるだけ大きい。そんなものをみんなが求めている。