「誰が言ったか」による

なんか、イチローの名言を眺めていて思ったこと。
イチローってなんかよさそうなこと言ってるけど、意味不明なこと言ってるときもあって、でもソレを見ても「ああ、僕ごときじゃあイチローの言っていることはわからないが、なにか深い意味があるのだろうな」と勝手に考える。
そこまで考えて、ふと違うことを思いついた。名言ってのは、何を言ってるかじゃあなくて、誰が言ってるかじゃあないのだろうか。
イチローが言っていることが名言ではない。イチローが言うから名言なのだ。イチローが言ってることを冷静に分析すれば「あれ? それってへんじゃない? ああ、でもイチローのことだから深い意味があるのかも」と思ってしまう。それが、イチローが言うから名言だ、という証明だ。
つきつめていくと「何を言ったか」は、問題ではない。「誰が言ったか」ガ問題だ。その誰かは、なにを成したのか。「うまいこと言った」程度ではない、言葉の厚みを持たせるには、言葉ではない、他の何かが必要だ。