描かない人、描けない人、描いても買い手のない人

ふとした文章で気になった。「桜玉吉、金がないから自転車を売る」という話に対して「描かなすぎでは玉吉先生(´・ω・`; 」というコメントがあった。なぜ玉吉先生は描かないのだろうか。
漫画家は10年やって一人前、20年やってベテラン、30年やったらモンスター、なんて話を聞く。なんでなんだろう、と思っていた。なぜ漫画家が続けられないのだろう。人気が出なかったからだろうか、でもそれならまた、素人に戻って描けばよいのではないか。
自分の才能の枯渇を感じ、描き続けられないのか? それとも儲かったから、もう描く必要がなくなってしまったのか? …そのどちらでもなく、誰も買ってくれなくなってしまったのか。
もしかして、もう売れないのだろうか。描いても、買い手がない。どこの雑誌も彼の絵(漫画)を買ってくれない。そんな状況なのだろうか。もしそうなら、哀しい。
多くの漫画家がそうやって生まれて消えていくのだろうか。漫画家だけじゃあなく、小説家も、映画監督も、俳優も、ミュージシャンも、お笑い芸人も、多くの表現者は「名前は知ってる」という扱いを受け、何かを作っても、誰も買ってくれなくなってしまうのだろうか。