褒め言葉ではない

ある物事を表現するにあたって、僕はその…あまり言葉の良し悪しというものを考えずに発言する傾向がある。
この間、ふとした拍子にハンバーグを網焼きしているのを見たんですが、すげーウマそうだったのです。僕もあれがやりたくてやったことがあったんだけど、僕の作ったハンバーグはユルくて、アミのうえにうまく乗らなかったのです。あの網焼きハンバーグが作りたかったんだがなぁ、どうやったらできるんだろう。そこで僕の口から出た言葉。
「あのハンバーグ硬そうだね」

いや、本心から「いいなぁ、あんな硬くて」と思ったんだけど、並んでいるお客さんにものすごい睨まれた。絶対、ハンバーグに使う褒め言葉じゃないもんね。
同じように、仕事上チームで作業していたときに、あきらかにひとりだけ作業の負担が大きい人がいたんですよ。その人のところだけ作業量が多くて大変、しかも分担がうまくできないような仕事。で、僕はそれを「ボトルネックになってるね」と言ったわけです。…あー、悪気はないんだけどなぁ、どうやったらその人の負担が減らせるんだろう、と考えていたんだけど、たぶん、そうはとらないんだろうなぁ…。
表現が的確だったとしても、それに良し悪しの概念があるので、もうすこし言葉を選ぶべきだ。的確さを最優先してはならない。