要求と施し

クリスマス間近で、プレゼントの話を見かける。だいたい女性のほうが欲しい金額が高く、与える金額が低いことをネタにしている。なんだかこのネタは、ありきたりになってきて、見飽きた気もする。
男尊女卑、または女尊男卑の話を見ていると、なんか気持ち悪いなぁ、という感覚がある。何が気持ち悪いのかわかったので書いておく。
男性だからこうして当然、女性だからこうされて当然、という意識があるかぎり、両者は対等にはならないだろう。おごってもらって当然。荷物を持つのは当たり前。料理ぐらい作ってよ。掃除ぐらいしてくれない? どちらがどちらに言っているかは知らないが。
結局、押し付けがましい要求だからだ。相手がカワイソーとか言っている部外者の連中も同様に、自分の思ったとおりになれ、という要求に過ぎない。実に浅慮なくせに、薄っぺらい慈悲でコーティングして、わからないようにしているつもりらしい。そういう連中は、自覚できていないかもしれない。モンスターペアレント自爆テロリストが、実に正義に基づいて行動しているのかよくわかる。彼らは正義でコーティングした要求をしているだけだ。
要求するのが無粋だとか不要だと言っているわけではない。要求している自覚がないのは無礼だ、と言っている。ちゃんと誠意をもって要求すべきだろう。