ブッシュドノエル（ロールケーキ02）

今年の目標として「ケーキを焼く」ことに決定した。そして焼いてきた。どれほど焼いただろうか。覚えていないが砂糖はやけに買った気がする。クリスマスにはブッシュドノエルを焼く、と決定していたので、焼くことにした。町で売っているホールケーキは一人で食べるには大きすぎる。一切れだけ買うのは恥ずかしいし、一切れって見た目がショボイじゃん。
だからだな。縮小したケーキを作ることにした。このブッシュドノエルは卵一個で作られている。生地にはチョコレート、生クリームにはココアを入れてみた。前回の「生クリームが重い」という問題は、ロールの中にフルーツを加え、生クリームの総量を減らすことで解決している。
ケーキ全般に言えることかもしれないが、焼きたてがおいしいというのは、あまりないようだ。そういえば、パンは焼きたてがおいしい。ケーキの場合、いったん落ち着かせてからのほうがおいしい。焼きたてのクッキーを食べてみたが、甘すぎたし、作りたてのロールケーキを食べてみたが、どうも味にまとまりがなかった。おそらく暖かいと「甘さを感じすぎる」からだと思う。
それにしても、黄薔薇様がブッシュドノエルを焼くなんて話は、どこかの御伽噺だと思っていた。あんなすごいケーキなんてものは、どこか遠くの人間がやることだと思っていた。思えば遠くへきたものだ。たった一年だが、趣味でこの程度のことはできるのか。売れるほどウマイわけじゃあないが、見栄えはするだろう。
さあ、クリスマスを楽しもう。たった一人で自分のためだけにケーキを焼こう。非モテはクリスマスをつぶすのがモード（流行）なのか？　それが面白いのなら、話に乗ろう。だが、もっと楽しいことがあるはずだ。