声優が優れている点

映画・スカイクロラの感想。飛行機での戦闘部分がかっこよかったです。そんだけ。今の子供たちに教えたいことがある、と監督が言ってたけど、別に教わらなくてもいいです。教えても気づかない子供は気づかないまま大人になり、気づく子供は教えられなくても気づきます。なんか森博嗣の作品って、映像化するとだいたいコケる印象がある。映像化に向かない作家なのかも。
あと気になったこと。最近のアニメやら映画やら吹き替えやら全般で思うけど、ちゃんと声優使ったほうがいいと思う。俳優にやらせるんじゃなくて。なんだろ。声優について、僕がいつも考えているのはルパン3世の不二子ちゃんなんだけど。声優って、姿がなく、声だけでいろんな人間になれるのが優れている点だと思うんですよ。不二子ちゃんの声なんて、実際はおばさんがやってんだろ、よく知らないけど。でも不二子ちゃんは美人じゃないですか。セクシーボイスじゃないですか。それって、声優の外見は関係ない。
声優の優れている点は、外見がない、ってところだと僕は考えている。だから外見がかわいい声優、って言われてもどうもよくわからない。歌手も同様。見た目がいいから好きなの? 歌が良いからじゃあなくて? ってよく思う。俳優は姿とか声とか仕草とか、全部くっついている職業だ。それが利点でもあり、欠点でもあるだろう。餅は餅屋に、ってのが僕の考えです。プロなんだから、プロにやってもらったほうが、良いと思うんだけどなぁ。まあ、所詮人気商売だからねぇ。小説の表紙を漫画家が書けば売れる時代だし(そうやって買ったヤツは、中身を見ないんだから、そんなのに売ってもしょうがないじゃん、というのが僕の意見。でも向こうは売れればよかろう商売なので、仕方が無い)
でも、いつかわからないけど、ミュージシャンとか、お笑い芸人とか、俳優とか、声優とか、作家とか、彫刻家とか、そういうジャンル分けが曖昧になり、やがて「名前」というブランドだけが、その品質を保証する唯一の手段になるのかもしれない。