No.1は、他人には薦めない

漫画をあまり読まない人が、僕に聞いた。「オススメの漫画とかってあります?」このとき、あなたならなにをオススメするだろうか? 事前調査として、相手がどの程度、漫画の知識があるのかを聞いてみる。ほかにも、いままでどんなものを読んだことがあるのか、アニメは見たことがあるのか、ドラマは見るのか、小説はどうかなど、他メディア展開する可能性のあるものを調べるのも手だろう。自分が以前見て面白いと思えたものの原作漫画は面白いかも可能性も高い。。
だけど、それって僕のNo.1か、といわれると、ぜんぜん違う。例えば僕は、ジョジョを他人に薦めない。長すぎるし、素人には味が濃すぎる。ほかにも僕のNo.1、これは傑作! 神が描いたものだ! という漫画のほとんどを、他人には薦めない。においが強いし、味が濃すぎる。チーズを食べたことがない人間に、ブルーチーズを薦めるやつがいるかぁ?(僕はブルーチーズが好きなんだ)
小説でも、映画でも、漫画でも、趣味における個人的なNo.1は、他人には薦めない。王道とNo.1は僕の中では違うものだ。というわけで、そいつにとって口当たりがよさそうだな、という商品をチョイスして渡すことになるだろう。本当においしいものは、自分で探すしかないのだ。マニアになればなるほど、それが細分化していく。