便利の定義

パソコンって便利だな、ケータイって不便だな、とパソコンを使いながら思う。ところがケータイを使いこなしている中高校生は、ケータイが便利に感じている。彼らはPCを使っていないわけではない。PCもケータイも使っており、それでもなお、ケータイのほうが便利だ、と感じているのだ。
これはPCのほうが上、と言う話ではない。何が便利なのかは、個人が勝手に思い込んでいるだけ、と言う話だ。
料理人がいて「この包丁、めちゃくちゃ便利だな」と思うことがあり、それが10万円するとする。さて、多くの主婦はそれに金を払うだろうか? PCも同様だ。
便利とはそいつがそう信じている宗教に過ぎない。僕の便利と他人の便利は違う。ただ、僕はこうだ、というものを見せる。たとえば日傘は便利だ。他人が使うかは知らんし、個人の自由だ。ただ、そういう者がいる、ということは、誰かの後押しになるかもしれない。「そう言う方法があったのか」という気づきのきっかけになれるかもしれない。
これだけ普及しているのに使ったことがないのか?という気がするものもある。たとえば、湯沸しポットだとか、たこ焼き器だとか、形態安定シャツだとか、除湿機だとか。そういうものもある、そういう選択肢もある。そして選択しているのは自分であり、自分以外はない。