二次元って、三次元の代用品なのか?

三次元より二次元のほうがいい、って言うダメ人間がいて、いや、いるのはぜんぜんかまわないんですけど、どうも、話を見ていると違和感があった。僕とは違うな、という違和感だ。
二次元好きって、そんな程度じゃないだろ。オナニーについてもよく思うけど、オナニーってセックスの代用品じゃないだろ。僕はそれを分けて考える。オナニー単品であって、セックスの代用品なんぞではない。
店にカレー食いに行って、カレーの代用品でハヤシライスを出されたらおかしいだろ。そりゃ生まれは、発祥は、誕生秘話は、そうだったかもしれない。シチューを作ろうとして肉じゃがは開発されたかもしれない。だけど、もう分けて考えようよ。
二次元は、二次元。三次元の代用品ごときじゃない。僕はそう考えている。それは別腹。
僕ですか? 僕はお姉ちゃんがいれば、それでいい。

という、消費者側の意見。
作成側の意見として言うならば、そのノイズのどこを消すかが、問われるのでは? 三次元から二次元を作り出す。二次元から二次元を作り出す。ゼロ次元から二次元を作り出す。どれもできるのが、製作側に求められる能力だと思う。
ドラゴンボールのアニメで、キャラクタが落下している岩を飛び移るのを見ていても思う。物理がわかっていたら違和感があるだろう。だが、それを表現して面白く見えるのが、二次元の能力だ。わかった上でやるには、現実のナマナマしさを超える必要がある。三次元を学ばないものは、その違和感を超えることはできないだろう。

参考文献:
「現実異性の代用品」を超えはじめた、二次元美少女達
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20080713/p1

三次元ヌードへの拒否反応
http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080711/1215782732