ペンギン好きは掛川花鳥園に行け

k4k2007-10-15

水族館にも動物園にもいる人気の動物ペンギン。
ちょっと思い出して欲しいんですが、ペンギンって、どうやって展示されてましたか?
水族館で見かけるペンギンは大抵の場合、分厚いガラス越しにある水槽と、人口の岩場にいる。多くの人は、そういうペンギンを思い浮かべるだろう。動物園で見かけるペンギンは、専用の飼育コーナーに柵があり、すこし距離があるところにペンギンがいる。旭山動物園のように、広々とした水槽の中を、ものすごいスピードで泳ぐ姿を見ることもあるだろう。ちょっとしたペンギン好きなら、柵越しに手が触れるほど近いペンギンがいて、好奇心旺盛な子供や、調子に乗ったお父さんが、手を噛まれていたりするだろう。かなりのペンギン好きなら、冬場に行われるイベントでペンギンパレードと呼ばれるパレードを見たことがあるだろう。それは、ペンギンがダイエットのために、みんなの前を行進するというパレードで、大人から子供まで多くの人に人気があるイベントだ。自称ペンギンマニアともなれば、かなり希少なイベントとして、ペンギンに触れたことがあるだろう。僕は初めてペンギンに触れたとき「意外と筋肉質なヤツだな」と思ったほどだ。

それさえも超えて、掛川花鳥園は存在する。

想像して欲しい。ペンギンが、犬猫と同じようにお土産コーナーの店員の足もとにいて、水鳥と同じように通路を歩いている姿を。自分の膝の上にペンギンがいて「小型動物らしい重さだな」なんて考える姿を。餌をあげるときに、頭からまっすぐに魚を与えないと、上手に食べられないマヌケな姿を。掛川花鳥園のペンギンは、そんな姿で存在している。あそこにいると、ペンギンって、ただの鳥なんだな、って思う。いままでこんな扱いを受けているペンギンを見たことがない。
「ペンギン抱っこチケット」はかなりの人気アイテムなので、開園前にちょっと並ぶ必要があるだろう。しかしその価値がある。ペンギンは重いので、人間が持ち上げて落とすなどすると骨折してしまう。そのためか、チケットは一日20枚しか発行されない。保護動物のペンギンが抱っこできるのは、世界的に見てもかなり貴重である。
新幹線が止まるとはいえ、アクセスが非常に悪いし、周囲になんにもないが、こんなところが存在していることが奇跡的だ。