布団乾燥機

実家にあったので知っているが、実家にない人間は知らないのではないか? と不思議に思ったので書いておく。
布団乾燥機というものがある。商品そのものは「屋外に布団が干せない家は、これを使うと良い」というアイテムである。いまどき都市部で屋外に布団を干す人間がいるのか?と言えば、もちろんけっこうな量いる。あと日に干すと殺菌効果が高い。だけど公害のほうが気になるので、僕は外に干さない。もちろん思い込みだ。
布団乾燥機を使うのは、布団が干したいから、という理由もあるけれど、僕の場合、たいてい布団を温めておくウォーマーとして使われる。つまり冬。寒いベッドに入るのは気が滅入る。ウソだ、別に滅入らないが、温めておくと、なんとなく、気分がいい、ような気がする。気がするだけで、もちろん思い込みだ。
母親が冷え性だったせいか、そういう器具をつかっていたらしい。僕は冷え性ではないし、むしろ体内のサーモスタッドが壊れているので、夏になると手足の末端の体温が異常に高い。測ったことがないが(体温計を持ってないから)わきの下や太ももの内側より末端のほうが熱いので、33度以上あると予想される。
こういう「親がそうだったから」という理由で、延々と使い続けられるシステムがある。一人暮らしをしたときに「木造だから石油ストーブが使えない」といわれたときは衝撃だった。実家は木造だったから。
まあ、そうやって、使ったことがない器具というものがあって、「それ、別にいらねぇだろ。鍋で沸かせよお湯ぐらい」という電気ポットとか、「大阪人のフリかてめーわ」というたこ焼き器なんかがある。使ってみると意外と便利だったり、面白かったりする。
布団乾燥機を買いに行ったら、室内乾燥機のほうがいっぱいあるのね。まあ、梅雨時だからなぁ…。