それを会話って言うの?

会社の飲み会があり、誰かと誰かが話しているのをぼんやりと眺めていた。いくつかの集団ができていて、仲良しグループが固まって話をしている。酒を飲み、笑いながら話している人もいれば、愚痴を延々言っている人もいる。
ぼんやりとその状況を眺めていて思ったことがある。酔っ払いだからなのか、それともいつもなのかわからないが、その場にいた全員が自分が言いたいことだけを言い、誰も他人の発言に対して意見を言わず、意見を求めることもしない。このブログに書いてあるような、独り言を、複数の人間が集まって延々しているのだ。
…それって会話なの?
飲み会で見かける会話って、同じことを延々繰り返していたり、愚痴を言って相手に同意して欲しいだけの話しをしている。誰も話しの内容を理解することもなく、発言だけをしている。よくしゃべる人間がいて「俺のマシンガントークが…」と得意げに話していた。話しの内容を聞いていたが、とにかく内容が薄い。時間を浪費するように口から言葉が出てくる。もっと圧縮してからしゃべれば良いのに。きっと楽しいのだろう。まるでカラオケみたいに、全員がカラオケ本を見ていて、歌なんて聴いていない。それが楽しいのか。人の趣味をとやかく言う気はないけど、それって会話なのか?
誰も会話なんてしていないのかもしれない。誰も会話なんて疲れることを、したくないのかもしれない。だけど「自分が会話をしていない」なんて思わないんだろうなぁ。口を開いて言葉を発していて、目の前に人間がいる、それが会話だ、って信じている。それってテレビに向かってツッコミいれてるのと、なんか違うの?