サバトを見たことがある

豚を生きたまま火にかけて苦しみながら死んでいくのをみて、笑いながら食事をするサバトを思いついた。参加したことはないので、全部想像ですけど。ところで、本当にそういう残酷を見ながら楽しく食事をしたことってないんだろうか。僕はある。
生きたまま体を解体され、どうみても助からないほどの絶望した目、痙攣している体を紐で縛って、固定されている。生きようともがく体に、切り取った肉を再度乗せて、その肉の破片を食べた。食べられている最中も、呼吸をしたいのか、口を開閉している。みんなは新鮮だと喜んだ。魚の活け造りを見たときに、僕は気持ち悪いと思ったが、大人はそうは思わなかったようだ。
熱く焼けた鉄板の上に、生きたまま全身の乗せられた。激しく身もだえ、焼けていく身体。逃れようと必死で全身を動かすが、器具で押さえつけられ、鉄板と接触している部分が変色していく。焼けて体液が流れ出す。やがて身体全体が痙攣し、もう意識もないだろう。力なく足が空中を掻いた。首を刎ねてから、鉄板の上に乗せてあげれば、こんなにも絶望的な死ではなかったかもしれない。エビの鉄板焼きを見て思った。みんなは新鮮で跳ねてるよと喜んだ。
食べるということは、残酷だ。生きるということは残酷だ。それは当たり前のことなのです。つまりサバトの定義による。