家に帰ると

僕の部屋は、アパートの2Fで、奥から2番目なんですが、両隣の部屋は空き家です。まあ気楽に音を出してエロゲしているんですが、その話はまた今度に。そんな立地条件に棲んでいるわけですが、夜遅くに飲み会で部屋に帰る途中、階段を2Fへ上がると一番手前の部屋への扉の様子がおかしい。おかしい、というのは、扉になにか、黒いものがついている。
一面、白い扉なのに、なにか黒いものがついている。それも小さい虫とかそんなレベルではない。塗りつけたように、いろんな箇所に、黒いものが。手の平より広い。べっとりと黒いものが。いくつもいくつもついていた。
いや、
それは、
扉に付着しているのではなかった。
それは剥げていた。
扉をバーナで焼いたように、もしくはヤスリで削ったように、広い範囲で扉が剥げている。廃墟のように。爆撃の後の写真でみたように。昨日まで普通の扉だった。今日も朝、出勤するときは何もなかった。ただの真っ白な扉だったはずだ。ごく普通のアパートの扉だったはずだ。背中に鳥肌が立つ。隣の部屋の扉も、同じように、黒く焼けていたから。その隣もその隣も。べっとりとした、悪意を感じる。人間だけが悪意を持つ。動物には善悪の概念がない。背筋の凍りつくような悪意。部屋に向けられた悪意。
急いで自分の部屋の前に行くと…
ゾッとした。
自分の部屋だけが
無事だった。
一番奥の部屋の扉も焼けているのに。
2Fで僕の部屋だけが無事だった。

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実話なところがシャレにならない。このあと、どういう展開だったら納得できるだろうか？ちなみに写真は、無事なのが自分の部屋。黒いのが隣の部屋。

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今日の買い物
金色のガッシュ（23）　「守る王編」あいかわらず熱い展開。それにしても伏線貼りまくりですな。
銃夢（8）　主人公が出てきたのは最初の1話だけってどうよ。