内装と外装についての考察

最近、お笑い芸人がモテたりする。面白いとモテるらしい。イケメンは見た目がいいからモテる。でも、お笑い芸人で見た目イマイチなのにモテるヤツは、人間性がいいから、つまりモテるって見た目じゃないんだ!と多くの人に言っていたりするが、実は違う。内装と外装の認識の違いだろう。お笑い芸人は、他者に対して面白いと思われることを表現する。発信する。アピールする。伝える。どの単語でもかまわない。「他者へ伝える」という姿勢がある。方向性はアウトプットで、表現としては外装にあたる。イケメンは見た目が良いし、オシャレをすることで自分はオシャレに気を使ってるんだぜと「他者へ伝える」姿勢にある。両者は「他者に向けての意思表現」を見た目でしているか、態度やお笑いという形状を通してしているかの違いしかない。
ところが、「他者なんてどうでも良い」という自己中心的というか、人の話を聞かないというか、真実に面白いことを見ている人間がいる。それは他者に依存されない。他人の意見なんて、自分の意見の前には、何の意味もないということを知っている。「他人がどう言おうと、僕が面白ければよい」という発想は、「自己に向けての意思表現」である。方向性はインプットで、表現としては内装。だから、自分が面白いと思うことだけを探すし、他人へのアピールなんて、まったく考えられていない。そのため、他者への意思疎通するためのスキルレベルが足らないことが多い。それは、オシャレであったり、お笑い表現であったり、コミュニケーション能力であったりする。
重要なのは、「どっちを向いているか」である。そして、どちらが優れているか、という話でもない。