ジョニィジョースターの取るに足らないこと

車椅子に乗ってみた。普通に生活していると、健常者は乗ることがないと思います。意識することもほとんどない。骨折でも片足だったら松葉杖だし。時々車椅子の人を見かけて、ちょいと避けて歩く程度。別に手も貸さない(押し付けがましい親切は今は流行らないからな)まあ、そんな理由からか、ジョニィ気分を味わいたいからか、はたまたバリアフリーについての考察も兼ねて、ちょっと乗ってみるか、と思い、乗ってみました。
座り心地は、想像よりしっくり。体を包み込むように固定されている。簡易折りたたみ型とはいえ、そういうところは配慮されているようだ。しかしたぶん長時間乗っていたら蒸れるぞ、この素材。あんまり長時間太陽の下で稼動することは想定されていないのだろう。さて、ちょいと動かしてみよう。
うわー…
あのねぇ、めっちゃ腕が疲れます。これ。車椅子で移動なんて、お年寄りには無理なんじゃあないの?とりあえず前傾姿勢になり、体重を乗せるようにしてタイヤを腕でまわすんですが、そんなことでもしないと、スピードが出ない。歩くほうが早い(当たり前だけど)想像以上にキツイなぁ。タイヤがもっとすべりがイイかと思ったけれど、そりゃ人間一人乗っかってるんだからそんなに軽いわけないよなぁ。成人男性だったら70kg近い荷物が乗ってるって考えればいい。電気自転車のように、モータを積んだタイプもあるらしいけど、そういうのは、バッテリが切れた時がむちゃくちゃ重いらしい。車椅子でバスケするなんて漫画がありましたが、ありゃプロ用の車椅子じゃないと絶対できないね。
ただ、車椅子は、思った以上に小回りは効きます。タイヤの左右が独立回転するので、その場でくるくる回ることも可能。しかし、左右回転の強さのわりに、高低さがものすごく弱い。1cmでも段差があるだけで、もう乗り越えられない。これって車椅子の設計でなんとかならないのかなぁ。アスファルトだとしても、ちょっとデコボコしていたり、歩道と段差があったりするともう大変。タイヤを取られて動けなくなることもある。
僕の足が動いたんだ…と涙するジョニィは、どんな気持ちだっただろうか。