世界はバカでできている

「癒し系」は文法としておかしい、と、テキスト使いならまあ誰でも気づくことだけれど、一般人はテキストを打つこともないので、そんなことはわからず、実に盲目的に「癒し系タンハァハァ」とアキバによくいるウジムシどもと同様の行動をとっていて、実に幸福そうだといえる。そんなやつらはまあ、どうでもいいのだけれど、話を戻して、癒し系。最近、セレブという言葉が流行っていて、そういう人々を観察して「何をもってセレブだと思っているのだろう」というのを考えている。こういうどうでもいいことを考えていることが、実に幸福そうだといえる。セレブタンハァハァである。いや、セレブタンにハァハァしているやつらハァハァである。そのうち卵が先か鶏が先かになって、ぐるぐるまわってバターになること受け合いである。なんでバターだとホットケーキなんだろう?不思議である。
やっぱり話がとんでもなくそれたので、戻すけれど、どうやら、豪勢に「癒し系」体験をすると「セレブ」気分になる人が多くいるようだ。たとえば、ネイルサロンに行ってみるとか、エステフルコースだとか。なるほど、実に優雅という装飾をごてごて飾り付けた生クリームだらけのショートケーキのように油たっぷりなものを口いっぱいに頬張って幸せになれるなんて、非常に貧しいということに気づかない連中こそがセレブにあこがれるのだな、と思いながら眺めているわけだけれど、それはそれで、子供のようで無邪気で微笑ましいかもしれない。個人的には苦笑と冷笑である。

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塗り仏の宴 −宴の支度 読了

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塗り仏の宴 −宴の始末 京極夏彦