テロ、暴力、誘拐について

現在アメリカ流の考え方が流行っているから、こういうことについては、暴力での解決しかない。テロがおきても人質は見殺しにし、誘拐されても犯人の要求を呑まず、暴力にはより巨大な暴力で、解決する。できるだけ助ける、なんて名目はあるだろうけれど、そちらが最優先ではない。解決の定義が違うからだろう。テロで犠牲が出ても、誘拐されても、人質が犠牲になっても、犯人の要求を呑めば、それに続く犯罪が再び起こるだろう、という発想。次の犯罪のために、今、誘拐されている人、人質を犠牲にしても、しかたない、という発想。その考え方が1を殺して9を救うのだろうか。正しいか間違えているのか、決めることはできないし、決める意味もないのかもしれないが。正義なんてそんな程度だ、と言えるかもしれない。もしかしたら、そのうち、流行がかわって、お笑い芸人が犯人のほうへ行って、和ませて和解する、なんてのが、でてきたりして。