学校に行くと机に落書きがされていた

ブワーッハッハッハ。なあ見ろよこの机の落書き。なんだよコレ。おいおい、古典芸能かよ、いまどきハードゲイがフォーとか言ってんのとかわらねぇセンスだろ。これ書いたやつ、アレだろ。僕に見つからないようにこっそり学校に残るなりしてわざわざ落書きしてるんだろ? ウ ケ ル。「これでこいつをイジメてやるぜ」とかそんな意気込みなんでしょ? 本人いないのに。机に向かってラブコールでしょ。なにがんばってんだよ、がんばりすぎだろ。それとも暇なのか? 他にやることないの? まあそりゃそうだよな、このセンスじゃあなぁ。死ねって、わかりやすすぎるだろ、ダダスベリだよ。もっとひねってひねって。スケッチブック芸人があるあるネタやってんのと同じレベルじゃん。うわー、はずかしー。はーずかしー。しかも字が間違えてるし。ケータイで調べてから書けよ。あ、字が汚いだけか。ごめーん、字、認識できなかった。笑いがとりたいなら、もうちょっと読みやすく書いてもらわないとさぁ。みんなにわかんないじゃん。あ、もしかして字が汚いってのがウリのあるある系芸人? ごめーん、それ気づかなーい。あとわかりづらーい。あー腹イタイ。誰だよ書いたやつ、面白すぎる。どこからタイムスリップしてきたんだ、リーゼントでボンタンはいてるとかじゃあないだろうな。うわー、こえー。ここまでセンスがないとちょっと見てみたいよね。どんなヤツなのか。

…という作り話。
笑いという凶器を意図してふりまわすことで、笑うものを、笑いものにすり替える。可能かどうかは、知りません。