ないなら作ればいいじゃない

生きるのは辛いのは、まあ生きてるからわかる。覚悟ないなら子供を作るな、って言う発想もわかる。自分に似たらきっと自分と同じような辛さを味わうのだろうな、とか、自分と同じような絶望を味わわせたくない、とかも、生きていればわかる。だいたい教育ママ(A級幻想種)はこういうタイプで、自分が学力不足によって不利になったから、子供にはそんな思いをさせたくない、という理想のもとに、希望をもってああ成っている。成り果てている。
人間が個という単位ではなく、人間社会全体が裕福になり、死の確立がどんどん下がれば下がるほど、高等動物になればなるほど、繁殖を必要としなくなっていくのが道理だし、安易に生まれて愛されない子供というのがカワイソーだと思うのも、まあわかる。
でも、もっと上がないのかな、とも思う。
生きるのがつらい、でも生きてる、っていう泥くさいのがカッコイイってのもわかる。みんなが愛されればいいのにねって理想論とか、みんな幸せになるべきなんだなんてユートピア論も、言うと気持ちがいいし。喜んで死にたい、倒れるのなら前のめり、ってのもわかる。野生動物はそんなことを考えずに繁殖していて、われわれは野生動物ではないという気持ちも、まあわかる。だいたいきれいごとは気分がいい。
でも、もっと上がないのかな、とも思う。
もっと自由はないのか。
もっときれいごとはないのか。
ないなら僕も創ってみるよ。
お前も造って見せてくれないか。
狗では現実は倒せない。

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今日の買い物
Swing Out Sisters 東雲 太郎
38℃ Loveberry Twins 月野 定規
チェリー・ボム らっこ
お気に入りの本屋がつぶれてから、コッチ系は買ってなかったので久しぶりの購入。