望んで終焉へ向かう人々

ゲームをやっていて、小説を読んでいて、漫画を見ていて、もっとじっくり楽しみたいと頭で考えていながら、楽しくてどんどんやってしまう。先へ先へと進めてしまう。その世界が好きなくせに、望んで世界の終焉を早めてしまう。終わらせたくないのに、終わりが気になって仕方がない。ずっとその世界に浸っていたいのに、世界の終りを望んでしまう。
そういう物語に出会えたことは幸福だ。世の中には、そういう物語がいろいろ落ちている。別に特別なことじゃない。例えばデートだったり、飲み会だったり、プラモデル作成だったり、絵を描くことだったり、ブログを書くことだったりする。