中国のSK-II

化粧品の話なんてしても「誰が知るか」という反応になりそうですが。ちょっと前なんですが、SK-IIというブランドの化粧品が中国の検閲でひっかかった問題がありました。クロムとネオジムという成分が入っていたらしく、そのことで中国に出回っている商品は回収騒ぎになったそうです。まあ僕も中国人に言われて初めて知った話なんですが。その時、現地の社員の女性とその話をした時の会話。
女性「中国には良くない化粧品を輸出して、日本では良い化粧品を売ってるんですよ」
k4「日本でも中国でも同じものを使っているけれど、日本ではOKだけど、中国の法律では禁止されているものが入っていたんじゃないの?」
女性「? どう違うんですか?」
どうもこの、小さな、細かいニュアンスってのが、伝わりづらい。日本語ってむちゃくちゃ難しいからなぁ…。あと、今回調べてみてわかったけど、たまたま検閲で引っかかった程度じゃん。僕も中国人スタッフも、話の論点がズレている。しかももう問題ないって発表になってるし。噂話をまじめにするほうがどうかしてるってことか。そうやってメディアに踊らされているわけだけれど、別にそんな程度で目くじら立てることもないだろう。
それにしても、この化粧品問題。日本がアメリカに対して狂牛病で外交圧力をかけてるみたいなモンか。狂牛病怖いとか言ってる人間は、今食べている牛肉がどこ産で、どの程度の検閲を通っているか知っているんだろうか。ちなみにアメリカへの検閲と、中国オーストラリアなどへの検閲はレベルが違います。アメリカへの検閲はものすごいえげつない。でも多くの人は知ろうともしないのかもね。アメリカ産牛肉が大丈夫になったら、全部大丈夫、ってなんで思えるのか。
まあ、狂牛病より交通事故に気をつけるべきだし、事故より自殺しないように気をつけるべきだと僕は思っている。