大手電気屋のポイント制度の罠

よく「ポイント溜まったから○○買っちゃった!」とか「ポイント使ったら○○が1000円で買えてすげー得した気分!」とかいう話を聞く。自分でもそう思っていた。ところがつい先日、デジカメを購入し、いままで溜まっていたポイントとあわせてメモリカードを買ったら、1GBのメモリが数百円で買えたときに、ふと気づいた。「あれ?これって別に得してないよね?むしろ損してない?」という事実に。
例題:デジカメが50,000円で5,000円がポイントだから、それを使えば10,000円のメモリカードが5,000円で買えるとする。総計で55,000円出費している。これを全品10%オフにすると、50,000円のデジカメが45,000円で10,000円のメモリカードは9,000円、合計すると54,000円だ。10%ポイントがつくのと、10%割引は違うって感じる。でも、ポイントのほうだと「得した気分」で買えてしまう。メモリカードが5,000円で買えたと思ってしまう。
事実、ポイントが溜まっているからおもちゃを買ったとか、別にいらないけれど前からほしかった余計なものを買ってみたとか、そういう話を聞く。でもそれって、自分の払ったお金だとちゃんと認識していれば、そんな無駄なものを買うかぁ?つか、全品10%オフだったら、普通に買い物をするように、もっと慎重になるよね。普通に店頭で「デジカメ45,000円、メモリカード9,000円」って書いてあったら、もうちょっと安いメモリカード買っちゃわない?でもポイントだと使ってしまう。そうやって10%オフと同じですよ〜、みたいな気分にさせるポイント制度ってすげぇ。
もちろん、店はそういう心理をついてポイントカード制度を導入した。実にウマい手だ。だって得した気分になるもの。ポイントあるし、またあの店で買えば得する、って気分になるもの。だけどね、ポイントカード、別に、得してないから。ポイントがいっぱいついたからとか、余っているからとか、そんな言い訳が通ると思うなよ。ちゃんと足し算すればわかるだろ。

でもさぁ、このポイントカード、実際得した気分になるもの。おもわずメモリカード買っちゃったもの。ついでにカメラケースとか、保護フィルタとかまで買っちゃったもの!こうやって無駄なことにお金を払うことが裕福なわけだが。なんてこった。足し算もできないのは「僕」だった。