アトピーの子供を持つ親

お金があれば幸福になれる、とまでは言わないけれど、ある一定の制限は取れて自由になれるのだろうなぁと心のどこかで思っていて、なんらかのジャンルの成功者と言われる人たちは、きっと不自由のない生活をしているんだろうなーと、うらやんでいた。
ところが、あるジャンルの超有名人の子供がアトピーで、子供は痒い痒いと自分の皮膚をかきむしり、自分はどうすることもできない、できれば変わってあげたい、と嘆いていた。その人は社会的に見たら明らかに成功者であり金銭的にも裕福で、その人を目指す人たちは大勢いるはずであろう大物なのに。なのに。そいつは幸福にはなれないのだ。自分は健康で、愛する人が病んでいて、薬を塗らずに民間療法に頼っていると、子供が泣き出し、薬を塗ってくれと懇願する。副作用があるといわれている薬を啼きながら塗るしかない。
こういう救いのない物語が、現実に起こっていて、僕らをやりきれない気持ちにさせる。しかし、きっとこの類の問題は、どこまでも続いていて、まるで下を見ればきりがないように連続していて、上を見てもきりがなく連続しているのだろう。病気の子供はいない世界なんてない。