仕事に対する姿勢

朝、いつもどおりのタイミングで部屋から出ると、隣の部屋から出てきたカップルとすれ違った。男性はスーツで、女性は私服。両方社会人だろう。女性は会社で制服に着替えるのだろうか。住んでいるのは女性のはずだ。二人の年齢は同じぐらいで、僕より若く、新人社会人のように見える。
平日の大半は静かで、時々ギシアン聞こえるぐらいだ。まあ、男がヘタクソなのか、実際には激しいギシギシしか聞こえない。激しいのが良いと思っているのか知らないが、カワイソーに。…話がズレたので戻そう。
二人に挨拶を交わし、ゆっくりと歩いていると、二人は駅に向かって駆け出して行った。結構なスピードだ。女性のミュールがパカパカ言っている。しかし、僕は歩くのが早いので、信号待ちをしている二人に追いついた。走った意味あるのか?この二人。まあいいか。世の中のほとんどの人は、歩くのがおそい。信号が変わると二人は再び駆け出した。きっと仕事に遅刻しそうなのだろうな、と思いながらその光景を眺めていた。

さて、このような状況は、仕事の最中でも見かける。仕事が間に合わないので走りました!徹夜しました!急いでやりました!がんばりました!という状況。でも、それって、君がさぼって寝ていたからだよね?5分早く起きればよいのでは?それが社会人ってものだろ?走る姿勢を認めてくださいって、そんなのと仕事と関係あるの?走らないで間に合うのが基準で、自分が劣っていることを把握していない証拠だ。

仕事で、いい加減な仕事がくるときがある。いい加減な仕事を出すときがある。急ぎでやって!というものは、大半いい加減などうでもいい仕事だ。なぜもっと早い段階で手を打たないの?それは「なぜ5分早く起きないの?」と同じ系統の問題だ。駆け足で間に合う姿勢を認めることはできない。

仕事の場合、そもそもその時間も予算もなく、無理だと断っていると、仕事がなくなってしまうので、なかなかそうもいかない。世の中、そうやっていい加減なものが蔓延し、適当な態度が当たり前になり、社会はぎりぎりで動いているようだ。実際にはまったく逆で、そんなことだからぎりぎりになるのだが。