Amazonに勝つ部分

本屋をまわっていたら、欲しかったドラマCDを見かけた。手にとる瞬間、内側の誰かが声をかけてきた「本屋で買うより、amazonで買ったほうが良い。ポイントもつく。今、ここで買う利点はなんだね?」聞こえたが無視して、手に取りレジに並んだ。
本屋に行く理由は、単純に本屋が好きだからだ。しかし最近の本屋は立ち読みもできないし、レジで並ぶのがバカらしい。Amazonで買ったほうが便利だ。在庫がないなんてこともほとんどないし、予約だって出来る。大型書店よりきっと売り物も充実しているだろう。
漫画のように数百円しかしない、さらにすぐに手に取りたい、というもの以外、本屋で買う意味がなくなってしまった。これから本屋はどこへ行くのだろうか。
町の電気屋さんは、大型電気屋にとって変わられてしまった。そちらのほうがポイントがつくし、安い。遠いという問題はあるかもしれないが、そんなのは電車で10分程度だし、荷物は宅配で届けてくれる。電化製品の修理なんてするぐらいなら、新しく買い替えてしまうだろう。だとしたら町の電気屋さんはどこへ行くんだろうか。
八百屋や魚屋は、スーパーにとって変わられてしまった。そちらのほうが何軒も回るより楽だし、早い。ほんの数十円割高という問題はあるかもしれないが、パッケージングされている食品は衛生的に見えるし、エアコンのない日のあたる場所にさらされた食品を手に取りたくはない。だとしたら、商店街の八百屋や魚屋はどこへ行くんだろうか。
商品の充実度だけでは、大型マーケットには勝てない。大型マーケットはインターネット通販には勝てない。だとしたら、何をもって、小さな商店は生き残っていくのだろうか。少なくとも、商品の充実度ではない尺度を持っていかなくては生きていけないだろう。Amazonに勝てる武器とはなんだろうか。

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