情報における人間の歩行速度

マンションの通路を一人の女性が急ぎ足で走っている。ミュールが床を叩く高音が響く。どうやら一番奥の部屋に向かって走っているようだ。女性は息を切らして扉に手をかけた。勢い良く扉を開き、その場にいた仲間に向かって叫んだ。
「ねえみんな!大ニュース!大ニュース!」
入るなり大声をあげる友人を、その場にいた全員が注目した。その場にいた男がつぶやいた。
k4「そんなに急ぐなら、携帯電話で連絡したら?」
わりと見かける。それはテレビドラマとか、漫画の中だとか。昔はあったのだろう。情報は口頭が一番早かった。しかし現在の情報は、ネットワークのほうがずっと早く、保存も効く。移動しながらメールを打つべきだろう。人が移動する必要というものが、昔より減ったはずだ。人が人と話をする時間というものが、昔よりずっと減ったはずだ。ごく自然な現象だと思う。なぜ人間が移動する必要がある?なぜ直接話す必要がある?その無駄なところに愛情を感じる人間がいるかもしれない。それは個人の信仰だ。自由にするといい。
ところで、上記のような状態は現実にはありえないのかと言えば、実はある。理由は「テレビの見すぎ」だ。そういう行動をするものなのだと信じている人は大量にいる。
とか、思っていたら、同じようなことを考えている人がいたようだ。
http://portal.nifty.com/2006/07/27/a/

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ガンスリンガーガール(7)なぜかこの人のキャラには色気がない。しかしそれが良い。
不思議な少年(5)それは、ワンピースよりも。フェイトよりも。ダビンチコードよりも。ハリーポッターよりも。