白鳥だって水面下で必死こいて足掻いてるんだよ!という幻想。

楽しいことをしよう!
人生は楽しい!
暗いことなんて吹き飛ばせ!
僕はその状況を見かけると「なんだか重力に逆らって一生懸命吹き上げられている風船のようだな」と思ってしまう。下から懸命にストローでふーふー吹いて空中になんとかただよっている風船の様。そうやって無理やりすごい懸命になって空中に漂って楽しい楽しいと信じ込んでいる様。自重に耐え切れず崩壊していくのか。それとも重力に逆らって現状を維持するためのエネルギーか。ものすごい出力が必要なくせに恐ろしく不安定だ。それに比べて重力というものは、存在するだけで常に一定のエネルギーがかかり続けている。そもそも地面に落ちることがそんなに恐ろしいことなのか?浮かれている、という状況は文字の通りに、不安定に浮いている。