親知らず

親知らずが痛い。めちゃくちゃ痛い。ちょっと前から「痛いな」と思っていたんだけど、今日になってどんどん腫れてきた。お腹は空いているのに、口を動かすのが嫌。それと痛いとわかっているのに、舌でいじってしまうのは、なぜなんだ。季節の変わり目になると親知らずが痛くなったけど、ここ数年なかったので、放置しておいたら、突然いたくなってきた。しかも季節の変わり目じゃないし。こんなに腫れることもなかったし。もっと早く治療しておけばよかった。
まあ、そうやって人生というのは、たいていギリギリになるまで放置しておいた罠が発動して追い詰められていくわけですが、以前から兆候がまったくなかった、というほうが珍しくて、ほとんどの場合が、なんらかの警告信号があったのに、無視してきた、気づかないフリをした、まだ大丈夫と自分を騙した結果、破局を迎えるわけです。究極の選択とか言われるものの大抵がこの場合で、子供じゃないんだから、本来、大人があるべき姿、あってほしい姿としては「そうなる前になんとかする」なんですけどね。口でいうのは簡単です。
とりあえず歯が痛いっす。なんだよ、無職だった時間長いんだから、そのときいろいろやっときゃよかったんだよ!(だってそのときは痛くなかったんだもん)子供か、その言い訳は。(実際、そうやって見過ごしてきて、何も問題が起こらないことが多いから、そういう傾向になるんだろ。すべて処置してたら、キリがないし、無駄が多いはずだ)そういわれればそうだ。

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探偵伯爵と僕」読了