ピント

物語は、いつも「いつか死ぬんだから、今死んでもいいじゃない」というところからスタートして、その答えをあいまいにしたまま、エンディングへと向かっていく。答えを出さないのが、流行なのだろうか。まあ、それならそれでもいいだろう。
いつか僕を知っている人は、みんな死ぬだろう(数学的には真)だが、そんなことはどうでもいいことじゃあないか。やがて生き続けていると、記憶は磨耗していって、思い出すのもやっとになっていくだろう。だけどそれでもいいじゃあないか。
そうして、そういう物語に会うたびに、僕はいつも、この台詞を用意する。「RPGは、エンディングを見るためにプレイするのか?」「明日にはまたお腹が減るんだから、カップ麺ばっかりでもいいのか?」「自分が相手だったら、同じ行動をとるのか?」ピントがずれているから、そうなる。目を開け。物事を良く見ろ。答えを出したいのなら、出せ。その答えで誰がだませるか?自分はだませるならそれでもうその答えは役目を終えている。

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爆笑問題 時事少年-1999-2001-
時事について興味がないが、爆笑問題は好きだ。